盛り上がったあの日から、もう10年になりました。

私は大学進学を機に福井県へ行くことを決め、大学2年目の時に出身地である愛知から小浜市へと移り住み、今では小浜市での生活も10年を超えました。今でも高校生の頃に見た、小浜市が取り上げられたニュースをとてもよく覚えています。その内容は、バラク・オバマ氏が大統領に立候補していた時に『オバマを勝手に応援する会』が発足されたや、オバマ氏の像が市内にできたというものでした。その時の私は「こんなに盛り上がっている市があるのだな」と思っていただけでした。そんな小浜市で大学生活を送り、卒業後は就職、結婚、子育てまでしているとは、その頃は想像もしていなかったなと、ことある事にあの時のニュースを思い出しています。海や山などの自然が身近で、のんびりとした時間の流れを感じる小浜市の生活は、とても心地が良いものです。県内外の方から小浜市や若狭の地域に住みたいと思ってもらえるよう、まちづくりに少しでも貢献していきたいと思います。

終わりは見えなかったけど、お客様の言葉で報われました。

ある企業の営業所の移転用地探しで、最初のお声がけから1年以上かけて、十数件の物件の現地・行政調査を行い、所有者様へのアプローチなどを進めました。しかし、農地法の制限を受けたり、そもそも所有者様に売却や賃貸にする意向が無かったり、前向きに進みそうになっても様々な条件面で話が整わず、かなり難航しました。そんな中、ようやく1つの物件について所有者の皆様から良いお返事を頂くことができ、候補が決まりましたが、所有者様が複数人おられたこともあり、なかなか条件がすぐには整わず、そのまま年を越すことになり、心が折れそうになることもありました。それでも、何度も企業の担当者様と長文のメールやお電話でのお打ち合わせを重ね、社長と所有者の皆様のご自宅に何度も足を運び、時間をかけて条件のすり合わせを進め、何とか条件をまとめることができました。ただそれで終わりではなく、その後も地域の方々にご理解いただいただくために地元説明会を行い、行政書士に依頼していた農地転用や開発行為に関する行政手続きや、地上の真上を走る電線の地上権に関する電力会社とのやり取りがなかなか進まず、気持ちばかり焦る日々が続きました。それでも、ようやく数ヶ月かけて関係各所とのやり取りを重ねながら無事にお引渡しが終わり、営業所が建築された際には企業の担当者様から「長い間、本当にありがとうございました」と改めて言っていただくことができ、大変嬉しく思いました。また同時に、長い時間をかけて案件を完遂できたことに、とても大きな達成感を得ることができました。